「夫が倒れた!献身プレイが始まった」 野田敦子 (著) 感想
この本を読んだきっかけは、カリーナさんのサイトとTwitterを読んでいたから。
何かを検索していた時にサイトを見つけ、
その流れでTwitterをフォローしたのだと思います。
カリーナさんの言葉に思いがけない気付きをもらえることが多くありました。
そんなカリーナさんのTwitterに旦那さんが倒れたとあった時、
とても驚いたのを覚えています。
全く関係ない私にも衝撃的で、こんなことが起こるのかと。
今回カリーナさんが本を出されたと聞いて、購入。
数時間で一気に読み、これを書いています。
この本には旦那さんが倒れられてから今まで、
経過と共にカリーナさんの心の様子が正直に書かれています。
この本を読んでいる最中、涙が出てしまうことが多々ありました。
誤解を恐れずに言うと、これはカリーナさんの旦那さん、ご家族に対する涙ではなく、
人生に対する怖さ、私はこの荒波を超えていけるのかという不安からの涙なのかと思いました。
完全にエゴです。自分の底の浅さを見せているようで恥ずかしさもあります。
でもカリーナさんが本の中でとても正直に書いてらっしゃるのを感じて、
私も自分の感情をレイヤーにくるまずになぞってみようと思いました。
なぞらないと、自分で覆った”自分良い人間”レイヤーに自分自身が騙されてしまうことが多々あります。
私にはまだ介護する人もいなく、実感を持ってこの本を読めてはいません。
でもこれから介護する人、される人になる可能性はあります。
これから年齢を重ねていくと、介護する人、される人に接する機会も多くなるでしょう。
そうなっても、そうならなくても、
この本を読んだことは私にとってより多くの選択肢と、
自分の気持ちの多様性を怖がらずに受け入れる強さをくれたと思います。
そして安易に選んでしまった杓子定規の自分の行動や言動によって、
必死で頑張っている人を落胆させたり傷つけたりしたくないと強く思いました。
少しでも興味を持たれたら、ぜひ読んで頂きたい本です。